~ 家族と共に過ごした最期の時間 ~

A様 89歳 男性                                  

令和5年3月3日より 特別養護老人ホーム大清水彩幸 にて看取りを行うこととなりました。

ご家族様の想いや、一緒に過ごせる時間を大切にしながら

最期まで職員一丸となって携わらせて頂きました。

15日間にわたる看取りの時間と取り組みをここに紹介させて頂きたいと思います。

 

お洒落で帽子がよく似合う紳士的なAさん

  『うまいこと言ってくれるね~』 『いつもありがとう』

いつも周りの職員に気遣いの言葉をかけてくれるAさん

木曽路の女♪が「おはこ」のAさん

 

<ご家族様と一緒に共同作業>

A様に喜んで頂きたいという想いから

ご家族様にも協力して頂き、自分の辿ってきた人生を 模造紙1枚に写真をレイアウトし

『人生アルバム』を作成

A様は目を大きく見張り、じっと見つめ 昔を思い出し、そのひとつひとつの思い出を

熱く語ってくれました。

ご家族様と『大成功だ!』と喜び合いました。

 

最期を一緒に過ごせる時間というものは、ご本人様にとってもご家族様にとっても

かけがえのないものとなり、その中でも本人の表情や、反応を示してくれることに喜んだり、感動したり

その方の過ごしてきた人生や、ご家族様とのエピソードを大切にし、寄り添っていくべきではないかと

感じる時間となりました。

 

看取り介護15日目・・・

時間が経つにつれ、意識が朦朧とする日々でしたが、A様の反応は最期までみられ

言葉がけに頷き、首を振る動作が最後の最後までありました。

A様の好きだった曲「木曽路の女」を流し、ご家族様、職員に見守られる中、息を引きとりました。

 

息を引き取る瞬間、口が開き 大きく頷く仕草がありました。

ご家族様が、この動作はみんなに 『ありがとう』と言ったんだよと・・・

 

最期を共にさせて頂く時間は、人生の締めくくりとなる最期の時であり

ご自身の過ごしてきた人生が幸せであったと感じて頂けるような関わりを

これからも大切にしていきたいと思います。

 

最後に・・・

お別れから数日後、ご家族様より暖かいお手紙を頂きました。

言葉のひとつひとつが胸に残り、A様とご家族様との出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。

「Aさん、おはようございます!」

「いつもありがとう」

                      開設後11年間での看取り件数  16名

 

 

 

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